第13回「開け!放送室の重き扉」

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回までのあらすじ

90年代初頭、広島県呉市の小さな小学校。

先生に怒られるためだけに、悪夢の放送室へ向かい一行。
戸を開けようとした瞬間、突然と逃げ出すスミオ…。

その真意とは…。

--------------▼以下、本文--------------

「わりゃ!逃げるなや」

驚いて全員がスミオの後を追いかけた。

息を切らせながらケンが言った。

「なんで土壇場で逃げるんな?」

一行は全員、トイレの中で逃亡犯に追いついた。

「戸を開けた者だけが怒られりゃーええのよ」

 息を切らせながらニカニカ笑って、スミオが言った。

「なんちゅう事を言うんな!わしだけが怒られるじゃなーか」

この時はまだ、全員笑えるだけの余裕があった。

ただ、スミオは時々こういうシャレにならない冗談を実行する。

少しのブレイクがあり、

気を取り直した一向が再び放送室へ向おうとした時、ケンが言った。

「もうわしは放送室の戸を開ける役は嫌じゃ!」

「ジャンケンで決めんかい。」

「ジャンケンポン!」

ケンがパー。他の全員がチョキだ。

結果、やはりケンとなったと思ったら、

「3回勝負じゃ!」

と、ケンは言い始めた。

両腕で万華鏡を作り、何を出せば勝てるかを確認し、

「ジャンケンポイ!」

ケンがチョキで、他の全員がグーだった。

結局、2回のジャンケンを行ったが、ケンが負けた。

「うわ~。ブチたいぎ~」

「じゃあ誰か、スミオが逃げんようにしてくれや!」

「じゃあ、わしが押さえちょくで!」

その役を買って出たのはシキさんだ!

彼がスミオを取り押さえた状態で一行は放送室に向かった。

放送室へ向かう間も、ケンが振り返る度に何度もシキさんは言った。

「心配せんでも、ちゃんと持っちょるで~。」

ケンはまたスミオがスルっと逃げ出しやしないかが心配だった。

シキさんに抑えられている間も、

エルボーや股間に振れるなどあらゆる手段を使っては、

スミオはなんとか羽交い締めを解こうとしていたが、

シキさんは学年でも最大級の体格の持ち主なので、

技を解く事も、そう簡単ではなかった。

いろいろと話は脱線したが、一行は再び放送室の前についた。

「開けるで~」

とケンが皆に確認をしながら重い扉を開いた。

【次回へ続く】・・・もう少々お待ち下さい。。

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